頭痛の種類④
火曜日担当の加田です。
こんにちは。
頭痛の種類の最後は、
東洋医学的概念と治療法を紹介します。
現代医学と違って、
緊張型頭痛や片頭痛といった概念ではなく、
痛みのある場所によって種類が分けられ、
それぞれに治療法があります。
【太陽経頭痛】
後頭部に痛みが出る頭痛です。
治療はほぼそのまま痛みがある部位に行います。
治療穴は『天柱(てんちゅう)』の上にある、
『上天柱(かみてんちゅう)』と言われるツボです。
【陽明経頭痛】
前額部・・・
つまり、ひたいの辺りが痛くなる頭痛です。
この場合、当然ながらひたいに鍼はしません。
治療穴は『足三里』を主に使います。
この足三里は胃の調子が悪い時にも効果的と、
過去にお話した事がありますが、
稀に、胃薬を飲んだら頭痛が治るという人がいるので、
それも関連性があるかも知れません。
【小陽経頭痛】
側頭部・・・
どちらかといえば、こめかみ辺りが痛くなる頭痛です。
この場合もこめかみに鍼は刺しません。
また、こめかみ辺りが痛いからといって、
指でグリグリとする人も多いですが、
先週もお話したように逆効果です。
治療穴は『足臨泣(あしりんきゅう)』を使います。
このツボは様々な用途で使えるので、
また改めて紹介します。
【厥陰(けついん)経頭痛】
頭頂部・・・
つまり脳天の辺りに痛くなる頭痛です。
この場合も、脳天に鍼を刺さない事が多いです。
治療穴は『太衝(たいしょう)』を主に使います。
写真は全て鍼を刺していますが、
指で強く押さえても効果はあります。
自宅にせんねん灸があれば、
これらのツボを刺激してみても良いでしょう。
頭痛がある時は、これらのツボを試してみて下さい
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