安全刺入深度
こんにちは、加田です。
今日は患者さんからよく聞かれる疑問についてお話します。
「鍼はどのぐらいの深さまで刺してるの?」
結論から言うと、
場所によってかなり違います。
ここで使用している鍼の長さは、
鍼体(鍼のみの長さ)が40㎜、
つまり4㎝ですが、
数㎜しか刺さない部分もあれば、
4㎝全て差し込む部分もあります。
鍼の実物を見たり、
付添の方が刺されているのを見て、
ゾッとされる事が多いですが・・・
でも刺されている方はどうでしょう?
そんなに深く刺されている感覚はないようです。
写真では、
敢えて同じ腰に刺して比較してみました。
比較の意味で、
真ん中に鍼を横に置いてみました。
・浅く刺しても効果がある
・深く刺した方が効果がある
鍼灸師の先生によって見解は異なりますが、
結局は技量も関係してくるので、
一概には言えないようです。
因みに私の場合、
背中は数㎜~1㎝、
腰や臀部は2~4㎝刺しています。
WHOが定めた鍼灸安全ガイドラインでは、
いくつかのツボに安全刺入深度が示されています。
その内の、
写真にある『腎兪(じんゆ)』は40㎜、
『志室(ししつ)』は20㎜と定められています。
という事は、
それ以外のツボなら、
どれだけ刺しても大丈夫という事になりますね。
写真の『大腸兪(だいちょうゆ)』は
腎兪と同じく40㎜刺してますが、
特に定めはありません。
とは言っても、
痛いのを我慢してもらってまで刺すような事はしませんので、
それだけは安心して下さいね。
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